対話型鑑賞
「対話型鑑賞」のもとになるメソッドは、1980年代の後半からアメリカのニューヨー ク近代美術館(MoMA モマ)で開発されたものです。それが⽇本に導⼊されて様々な形に変容しながら「対話型鑑賞」という呼称のもと、各地の美術館、学校教育機関等で実践されつつあるというのが現状です。
現代は批判的に思考し、問題を解決し、論理を明確にし、他者の意⾒を傾聴し、説得⼒をもって話し、そして書く能⼒を⾝につけることが求められている。さらには学んだ内容を暗記するだけではなく、解決しなければならない問題そのものをきちんと把握すること、解決に⾄るプロセスを理解して、それを他の機会にも応⽤できること、獲得した情報や概念を外でも活⽤できること、そして「学ぶことを学ぶ」ことが求められています。
対話型鑑賞はさまざまな能⼒、たとえばヴィジュアル・リテラシーや複合的な思考⼒と、それを伝えるための⾔語能⼒、傾聴⼒、書くことへの関⼼と記述⼒、さらには協働的な問題解決能⼒などを培う基盤となる。 また、普段は積極的に参加しない⽅を巻き込み、公平な学びの場を構築し、対話を通して相互理解を深め、ピア・ラーニングを促進するための基礎的な⽅法なのです。
※ヴィジュアル・リテラシー
絵や写真、図表、動画などといった視覚的なテキストを読み解き、発信する能⼒。メッセージを読み解き理解することと、メッセージを構成し発信することの両⾯からなる。2000年からOECDが各国で実施している学習到達度調査(PISA調査)では、⽂章の読解・発信と同様に、視覚的なテキストの読解・発信が重視されている。
※ピア・ラーニング
ピア(仲間、友⼈、対等者)同⼠で互いの能⼒を発揮し合って協⼒をすることで学習を深めていくスタイルのこと。学習課題に関するスキルの向上のみならず、対話を通して他者・⾃⼰を理解し、学習課題そのものを⾃ら発⾒していく⾃律的な学習者になることも意図されている。
リフレーミング
リフレーミングとは、「物事の捉え方を変え、別の枠組みで捉え直すこと」を指します。 ネガティブな考えや、短所・欠点として見えていることも、物事の捉え方を変えて考えることで、長所や利点として捉えられるという思考方法です。「対話型鑑賞 with TAROT」のルールで、相談に応える側は「希望のあるポジディブなヒント」を示さなければなりません。一般に悪いとされてるカードも捉え直し長所として表現しなければなりません。「災い転じて福となす」という言葉もありますね。ネガティブだけでは見えなかった新たな発見があるかもしれません。とても頭を使うので辛いときはパスすることもアリですが、なるべく自分の頭で考えましょう。
ファシリテーション
ファシリテーションとは、一言でいうと「会議やミーティングを円滑に進める技法」のことです。進行役のイメージが強いでしょうか。ファシリテーションは誰にでも理解ができる技法です。みんなが理解してると相手の視点に立てるようになり、グループ全体が主体的になって相互理解がよりすすむでしょう。 この会のファシリテーションは、グループワークとしての議論や合意形成はありません。タロットの解釈は人それぞれで、多様性でなりたっているワークなのです。それでもファシリテーションの理解が「対話型鑑賞 with TAROT」の成功に役に立つことは間違いないでしょう。
ポジティブシンキング
ポジティブシンキングを実践する方法
- 具体的かつ達成可能な目標を立てる
- 物事を前向きにとらえるよう意識する
- マイナス思考を再解釈する「リフレーミング」
- 過去より、現在・未来へ意識を向ける
- 自分の周りの人々への感謝を忘れない
- ポジティブな人と過ごす時間を増やす
- ネガティブな発言に気をつける
- 適度な運動を習慣にする
「対話型鑑賞 with TAROT」では 8.以外のことは実践する場となりえます。
コミュニケーション力
コミュニケーション力とは「人の気持ちや感情をくみ取り、意思疎通ができる力」
コミュニケーション力が高いとは
・相手の話を聞く力が強い
・気持ちを読み取るのが得意
・ポジティブな発言が多い
・行動力がある
・話し方がわかりやすい
・人を楽しませる意識を持っている
・気持ちに余裕がある
逆にコミュニケーション力が低いとは
・相手の求めていることがわからない
・一方的に話を進めてしまう
・自己開示をしない
・感情表現が苦手
「対話型鑑賞 with TAROT」を実践していくことで
コミュニケーション力を身につけていけると考えています。
楽しく行えるカードゲームを使用してグループワークを行います。リフレーミングを鍛えることで信頼関係を築き、自己開示をしやすくなる場づくりをします。カードをクッションとすることで、話しやすくしたり、話し過ぎをふせいで、お互いの負担を減らしつつコミュニケーション能力を高めます。
「君のゆるい占いが私を癒してくれるから」というカードゲームを使うことで楽しく「信頼関係・相互理解」を高める場を提供します。何も知らない初心者でも問題なく参加できます。むしろ、カードの意味に縛られず絵柄のイメージで自由な発想をすることができるでしょう。
対話型鑑賞では、作品をよく見て考え、お互いの意見を聴き、自分の気持ちや考えを言葉にすることで、“観察力、思考力(論理的思考力や批判的思考力、創造的思考力)、コミュニケーション能力”などが育つとされています。
相談に応える側のルールとして、カードの解釈で最終的には「ポジティブで希望にみちたヒント」を伝えることを考えてもらいます。このリフレーミングはとても頭をつかいますが、ポジティブシンキングを自然と鍛えることになります。ヒントに繋がる話しを最後まで真剣に聴く経験や、聴いてもらえる経験が、コミュニケーション能力を高めることでしょう。
相談することが無くても問題ありません。カードを一枚引いてそれから皆と話し合い、そのなかで相談ごとが浮かぶかもしれないし、無くても「ポジティブで希望にみちたヒント」を参加者から聞くことになるでしょう。
〔TAROTのメリット〕
・質問の問いを考えることで自分の悩みを明確化する
・イメージ力がきたえられ直感が冴えてくる
・対応力とアドリブ力がきたえられる
・客観的に見る目がきたえられ決断力がつく
〔TAROTをつかって対話をするメリット〕
・話過ぎる方はほどほどに、話せない方は話す切欠に
・話が浮かばない方の助けになり話を広げやすくする
・カードを読み解いてるだけでアドバイスはしてない
・悩みが明確化してきて自分で解決方法がみえてくる